電動アシスト自転車の選び方ガイド

おすすめの電動アシスト自転車・人気モデルの比較・選び方や疑問点など、現役自転車店スタッフがあなたの電動アシスト自転車選びをサポートします!

子供乗せ・3人乗りのルール

2016年6月14日

電動アシスト自転車は道交法上では普通の自転車と全く同じですので、守るべきルールも普通の自転車と全て同じです。このページでは自転車のルールの中でも『子供乗せ』や『3人乗り』について解説していきます。

子供乗せが認められる場合

自転車は原則2人乗り・3人乗りは禁止されていますが、以下のような場合には2人乗りが認められています。

2人乗りのルール

  1. 子供を1人だけチャイルドシートに乗せる(前か後ろのどちらか片方のみ)
  2. 子供を1人おんぶする(紐等でしっかり固定すること)

1の場合はチャイルドシートに乗せることが条件になっているので、キャリアにそのまま乗せたりカゴに乗せたりしてはいけません。

3人乗りのルール

さらに幼児2人同乗用自転車の基準を満たした自転車であれば3人乗り(運転者1人が子供2人を乗せる)が認められています。

  1. 子供を前後のチャイルドシートに1人ずつ乗せる
  2. 子供を1人チャイルドシートに乗せて、1人をおんぶする(紐などでしっかり固定すること)

幼児2人同乗用自転車というのは、3人乗りをしても問題のない強度やバランス設計がされている自転車のことです。わかりやすく言えば、とても丈夫で駐輪時などに倒れにくい設計がしてある自転車です。

2人乗り・3人乗りの注意点

子供の年齢に注意

運転者は16歳以上で、乗せる子供は6歳未満でなければいけません。ですからチャイルドシートに乗せているからといって子供同士の2人乗りはもちろん禁止になります。また、よくある思い違いで『小学校に入るまではOK』と思っている人が多いですが、これは道交法上では厳密にはアウトです。『6歳未満』ですので6歳児は乗せてはいけないのですね。未就学児童でも6歳の誕生日を迎えていれば法的にはダメということになるので注意が必要です。

キャリアの種類に注意

また後ろキャリアにチャイルドシートを付ける場合は、耐荷重が25kg以上のキャリアでなければいけません。これは意外と知らない人も多いので注意が必要です。パッと見ただけではキャリアの耐荷重は見分けがつきにくいのですが、基本的に安さ重視・軽さ重視・デザイン重視のモデルはこの基準を満たしていない場合が多いです。

例えば耐荷重18kgの後ろキャリアが付いている自転車にそのままチャイルドシートを取り付けて子供を乗せることはできません。しかしこのキャリアを耐荷重25kgや27kgの物に取り替えれば法的には子供を乗せることができます。

しかし元々耐荷重18kgのキャリアが付いていた自転車やキャリアが付いていない自転車というのは、そもそも子供を乗せることを想定していないので、強度やバランスの面から子供を乗せることはおすすめできません。

キャリアの見分け方

これはパッと見ただけではわからないので、カタログやキャリアの刻印・シールを見るしかありません。刻印もシールも何もない、という場合はほぼ確実に子供を乗せられるキャリアではないと思って良いでしょう。C-18(クラス18/耐荷重18kg)の刻印すらないキャリアは極端に言えば飾りのようなものです。絶対に子供を乗せたりしてはいけません。

子供乗せ専用モデルなら安心

3人乗りの場合は幼児2人同乗用自転車でなければいけませんが、2人乗りの場合は必ずしも子供乗せ専用モデルでなければいけないというわけではありません。ただし法的にはOKであっても、やはり安全面から見ると子供乗せ専用に設計されたモデルのほうが安心です。

また普通の自転車を子乗せに対応させるには強度やバランスに不安が残る上に、キャリアやスタンドの変更が必要な場合もあり、結果的に出費が増えてしまうこともあります。そういった面も含めて子供乗せ専用モデルが一番安心できると思います。

カテゴリー