おすすめの電動アシスト自転車・人気モデルの比較・選び方や疑問点など、現役自転車店スタッフがあなたの電動アシスト自転車選びをサポートします!
2015年9月9日
電動アシスト自転車を選ぶ上でバッテリー容量はとても重要です。なぜならバッテリー容量の大きさで走行距離が変わりますし、予算にも大きく影響するポイントだからです。そして以前は今ほどバッテリーの性能が良くなかったので大きければ大きいほど安心でしたが、現在ではバッテリー性能がかなり良くなっているので無理に大きいバッテリーを選ぶ必要もなくなってきています。
例えば、パナソニックのスタンダードなモデルを見てみましょう。
いちばんバッテリーが小さいモデルでも6.6Ahもあり、最もバッテリーの消費が激しいモードでも23kmも走行できます。もちろん片道20km通勤で使います、なんていう方にはおすすめできませんが、近所のスーパーに買い物に行く程度、という方であれば充分ですよね。
数年前であれば一番安い廉価モデルのバッテリーは3Ah前後程度の容量しかない上に、300~400回程度充電すると容量が約半分になるような性能でした。現在では廉価モデルでもこのように6.6Ahもある上に700~900回程度の充電で容量が約半分になるという目安になっています。
700~900回という回数は例えば毎日充電をしたとしても約2年~2年半程かかります。これが2日に1回であれば約4年~5年程、4日に1回ならばなんと約8年~10年という目安になりますね!(あくまでも目安ですので、この限りではありません)
10年ともなるとアシスト性能以外の自転車としての劣化も相当進んでいますので、ほとんどの方がその前に買い替えを検討することになると思います。
以上のことを考慮すると、2~4日に1回充電する程度のバッテリー容量のモデルを選んでいただけば充分だと思います。ただしこれは走行距離だけのことを考慮した選び方となります。
これは人によると思いますが・・・充電って意外と面倒なんです。バッテリーを外して充電器に乗せるだけなんですけど、私のような面倒くさがり屋はけっこう面倒に感じる時があります。充電をするのは充電器に乗せておくだけなので、充電するために取り外すのが面倒という方が正しいかもしれません。特に私は買い物にアシスト自転車を使うことが多いので、バッグと買い物袋を持った状態でバッテリーも持つとなるとやはり大変です。さらにその上お子様連れの方なんかはもっと大変ですよね。
でも使うのは通勤だけで帰りに買い物もほとんどしないので荷物はバッグ1つだけ、という方であればバッテリーを外して持つのもそんなに大変ではないと思います。
自分にはどれくらいの容量のバッテリーが必要か?と考える時は、実際に電動アシスト自転車を使うときの状況を想像してみましょう。
毎日両手がふさがるほどの荷物を持ってませんか?お子様を抱っこしていませんか?マンションの駐輪場にはびっしりと自転車が並んでいませんか?
そしてそれに加えて2kg程のバッテリーを持つことも想像してください。(重量はバッテリーによって変わります)
そういったことを想像してみて、できるだけ充電回数を減らしたいのであればやはりバッテリー容量がより大きいモデルを選んでいただいた方が良いでしょう。